家族ができてから、もっぱら旅行は国内オンリー。それも決まった宿に数年おきに訪れることが増えた。
旅は予期せぬ出会いに溢れ、それも楽しいものだが、いかんせん幼い子連れでアクシデントは勘弁。ということで、今年も蓼科にレッツゴー。
酷暑・地球沸騰の文字が脳内を巡る都内を離れ、山に向かう。5年前はもっと涼しかった気がするが、それでも朝夕のさわやかな空気にしばし癒される。
BBQ、プール遊び、アスレチック、魚釣り、魚焼き、温泉、散歩。
四六時中、仕事のことばかり考え、子どもそっちのけで生活していたのが一転。子どもたちとのんびり寝て起きて食べて遊んで昼寝して湯を浴びてご飯を食べて。。
「俺がいなくても世の中は不具合なく回るんだな……」とつぶやく夫に深くうなずく。
「そういえば、ママ、旅に出てからずっと怒っていないよね。なんで?」と小6娘。
「なんで」ですと?
「なぜなら、旅ではご飯作らなくていいし、部屋の片づけしなくていいし、洗濯しなくていいし、買い物しなくていいし、風呂を洗わなくていいし、君らの学校や塾のアレコレをしなくていいし、習い事の送迎しなくていいし、仕事もしなくていいからだよ!」と怒涛のように答えると、
「へ~。それだとママはそんなに機嫌いいんだ」とのんびりした答え。
ちょっとイラ。でも、そういうことよね。
だから母が、「いいわね、ここに別荘持ちたいわね」というたびに、「管理人とお手伝いさんも一緒に雇えるようになったらね」と追加する。
避暑地まで来て、結局自宅でやっている雑事を全部自分がこなさなくてはならないなら、それは全然楽やない。
あ~あ、こんなところに自主缶詰して仕事できたら、どんなにはかどるだろうかと妄想する。ご飯も全部出てきて、部屋のメーキングもしてもらえて、疲れたら温泉いって地ビール呑めて。天国かよ。



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