秋のある朝、起きたらものすごい幸福感に包まれた。
相変わらず隣で寝ている2歳娘の腕枕となった左腕は、ジンジンを通り越して感覚も失われていたけれど、家族は元気で、仕事も順調。
「あ~、幸福だなぁ……」
思えば現在8歳になる娘の妊娠・誕生からこっち、ほとんど休む間もなく、身体も精神も張りつめてきた気がする。
寝ない長子をひたすら24時間抱っこし続け、夜中の3時に東大を歩き、2番目の喋らぬ子を病院に連れていき、仕事と幼稚園と療育と習い事の往復に、一日中自転車を走り回らせていた。
渦中にいたころは、あまり「大変」とも思っていなかったけれど、気づけば帯状疱疹になり、原因不明の発疹と異様なかゆみに1年間悩まされ、これまた原因不明の肺炎状態が半年続き、3番目の妊娠期には妊娠糖尿病になり、幼稚園の卒対・妊娠・出産・連載インタビューの構成が重なるというあり得ない事態を通過して、気づけば9年……。
いろいろなことが、なんとなく収まるところにおさまって、ホッと一息ついて
「幸せだな~」
……という実感は、たった一日で、驚愕の報告メッセージにより打ち破られた。
だが、それでも今現在、私が幸せなことには変わりない。
いろいろな状況は激変しつつあるが、それでもこの日の幸せを忘れず、しっかり歩んでいきたいと決意する12月。

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