ドイツ語の学校がおわった。
最後にみんなで読んだのはHermann Hesseの詩、Stufen。
明日からはそれぞれ、大学やら仕事やら別々の道へ進んでいく生徒たちに先生が選んでくれたみたい。
細かいニュアンスの違いなど、しつこく聞きまくる私の質問にもよく答えてくれて、本当に良い先生だった。
聞くところによると、この先生は、この語学学校で初めて、それまでドイツ語を専門に学んだことがないのにドイツ語教師として採用された人物らしい(大学での専攻は宗教学やトルコ文学)。
そんな彼の採用理由は、他の言語を多く習得しているから。
母国語であるドイツ語に加え、英語、フランス語、スペイン語、ロシア語、トルコ語、アラビア語など、とにかくいろんな言語を習得していた。
「言語ばっかりやってたから、結婚する暇がなかったんだよ」と本人は笑っていたけれど、そこまで多くの語学を修めている以上、外国語としてのドイツ語を勉強している生徒のこともよく分かるだろうという理由で採用されたらしい。
もちろん、語学教師として採用された後、ドイツ語を猛勉強したとも言っていた。
そんな彼は、習得までは至らぬものの、日本語や韓国語、中国語などが基本的にどのような構造をしていて、どのような点でヨーロッパ言語と異なるのかもよく理解していた。
教師によっては、なぜ他のヨーロッパ人には簡単にできるのに、アジア人には難しいのか、そこを理解できずに一人イライラしているような人も稀にいたけれど、彼はそんなことはなかった。
むしろ、ヨーロッパ人には苦手で、アジア人には得意な文法面もあることを理解していた。
もちろん、全ての語学教師がそこまでの理解と忍耐力を持っている必要もないけれど、彼がこの語学学校で長らく1,2の人気を誇っている理由の一つは絶対にそこにあるのだと思う。
とにもかくにも、長らくお世話になりました。
本当にありがとう!
Thomas!

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