新宿、伊勢丹会館にあるスペイン料理の店「エル フラメンコ」に行ってきた。
友人のフラメンコダンサーが出るというので。
彼女とは、かつて働いていたバレエ用品店で一緒だったことがある。
どうもそのころの彼女は20歳ちょいくらいだったらしいが、とてもそうは思えないほど当時から貫禄ある長身美女だった。
フラメンコにぴったり。
彼女はその後二度のスペイン滞在を経て、年々踊りの技術と迫力に磨きをかけている。
フラメンコは観るならば断然、舞台ではなく店がいい。
客席との距離が短いほど、踊りの熱気やダンサーの息遣い、サパテアード(足を打ち鳴らすさま)の振動やカンテ(唄)の響きなどが直に伝わってくる。
舞台だと、地面を張って伝わってくる振動も熱気も感じられないので、その点ちょっとさみしいかぎり。
古典バレエが、美を抽出蒸留させたものならば、
フラメンコは生命の躍動そのもの。
きれいも、悲しいも、寂しさも、恨みのような情念もすべてこの瞬間に、ダンサーの身体・歌い手やギターの響きに込められ放出される。
観客であるはずのこちらの、目も耳も身体も心も、すべてが次第に麻痺して感覚を失っていく。
スペインにいったら、もっと気軽に頻繁にこの感覚に落ち込んでいけるのかな。
ちなみに、、数年間働いていたこのお店で、一度も売ったことのないフラメンコアイテムがあった。
ず~っと、レジ前のディスプレーに陳列していながら。
当時の同僚に聞いても、「そういえば、売ったことないな~」と言っている。
なんていったかな~、名前忘れたな~。
小さなシンバルのようなもの。
パリージョの横に並べて置いてあり、どうも親指と中指(だったかな)にはめてシャンシャン鳴らす楽器。
フラメンコを習っているお客様にも
「これ、どうやって使うんですか。いつ、使うんですか」
と良く聞かれていた…。
いつか、これを使った踊りを観てみたいな。。

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